内包と外延について個人的に整理。
内包と外延
内包…ある物事が共通して持つ性質
外延…内包があてはまる具体例
数学の集合でも内包的定義と、外延的定義がある。
内包的な定義
U=(x|xは偶数)
みたいな、当てはまるルールを記述する。
外延的な定義
U=(2,4,6,8…)
みたいな、具体例を挙げる感じ。
この2つの概念の元となってるのが、
フレーゲって人が考えた意義(Sinn)と意味(Bedeutung)。
意義が内包で、
意味が外延
明けの明星と宵の明星
なんでフレーゲがこんなこと考えるに至ったのか。
よくこういう説明をされる。
明けの明星、宵の明星をご存知だろうか。
明け方の東の空に一際輝いて見える星。それが明けの明星。
でこれの正体は金星。
で、
夕方の西の空にまたしても一際輝いて見える星。これが宵の明星。
でこれの正体は金星。
おんなじ星が違う時間帯に現れてて、それぞれ呼び方が違う。
昔は明けの明星と宵の明星は別物だと思ってたから。
でも天文学が発展してきて、どうやら明けの明星と宵の明星は一緒らしいと分かった。
で、ここで問題が生じた。
「明けの明星」という言葉と「宵の明星」という言葉は等しいの??
もし等しいなら、
明けの明星 = 明けの明星 (A)
から、
明けの明星 = 宵の明星 (B)
が言えそう。で(A)=(B)も成り立ちそう。
当たり前じゃん。って思う人もいると思うけど、ちょっと立ち止まって考えて欲しい。
(A)と(B)だと情報量が全然違う。
(A)は明らかにトートロジーだ。新しいこと何も言ってない。
でも(B)は、こんな天文学的な発見があったんだ!!っていう。
そこでフレーゲは、
(A)と(B)の意味は一緒だけど、意義は違うよね。
って考えた。
(A)を二通りに書き換えてみる。意義のレベルと意味のレベルで
明けの明星 = 明けの明星 (A)
↓
明け方の東の空に一際輝いて見える星 = 明け方の東の空に一際輝いて見える星 (意義のレベル)
と
金星 = 金星 (意味のレベル)
じゃあ今度は(B)
明けの明星 = 宵の明星 (B)
↓
明け方の東の空に一際輝いて見える星 = 夕方の西の空に一際輝いて見える星 (意義のレベル)
と
金星 = 金星 (意味のレベル)
つまり、(A)と(B)は意義のレベルで考えたら、すごい発見だよねってなる。
だけど、まあ意味としては同じことを言ってた。
っていう風にフレーゲは考えた。
おーーーうまいこと考えたなーーと。
まとめ
で、何が言いたかったかっていうと、
内包=意義で外延=意味ってことよ。
